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“高ドーパミン動画”だけが正解じゃない──情報発信における「受け手の態度」を見極める

 2025.06.19

「短く」「強く」「刺激的に」。

最近では、“ながら視聴”でも目に飛び込むような、高ドーパミンかつ短尺なAI生成動画こそが、情報発信の王道だ──そんな言説が目立つようになってきました。

たしかに、それが有効な場面もあります。

ただ、それだけが“正解”かというと、少し立ち止まって考える必要があるように思います。

情報の受け取り方には、2つの態度がある

情報を受け取るときの人間の態度には、大きく2つのモードがあります。

①興味のないテーマにふと出会うとき

たとえば、洗濯洗剤のことを真剣に考えている人は、日常的には少ないかもしれません。

でも、スマホを眺めているときに、キレのある一言や映像が目に入ると、「次はこれ買ってみようかな」となることがあります。

このモードでは、短くてテンポがよく、ビジュアルで訴える情報の方が刺さりやすい

エンタメ化や高刺激な演出が、受け手の注意を惹く手段として確かに機能します。

② 興味のあるテーマにじっくり向き合うとき

一方で、自分の専門領域や趣味に関する情報を探すときはどうでしょうか。

この場合、受け手の目は肥えていて、薄くて演出だけが派手なコンテンツでは満足できません。

たとえば私の周りでは、東大TV(東京大学の公開講座をそのままYouTubeで流しているチャンネル)が意外な人気です。

華やかな演出は一切なく、編集もあまりされていません。

でも、興味のある人にとっては、内容の濃さだけで十分に価値があるのです。

すべてをエンタメ化する必要はない

このように、情報をどう伝えるかを考えるとき、「受け手がそのテーマにどれだけ関心があるか」を見極めることが非常に重要です。

  • 関心が薄い層には、入口としての軽やかさ・テンポの良さが必要。

  • 関心が高い層には、内容の深さや本質の語りが求められる。

すべてのコンテンツを「短尺・高刺激」に寄せる必要はまったくありません。

BtoB企業のオウンドメディアにおける“深さ”の価値

たとえば、既存顧客との関係構築を目的とするBtoB企業のオウンドメディアではどうでしょうか。

この場合、視聴者(=読者)はすでにその分野への関心や問題意識を持っています。

であれば、必要なのは一過性の目を惹く演出ではなく、信頼と専門性を感じさせる“骨太の中身”です。

テキストでも、長尺の動画でも、しっかりと伝える設計さえされていれば、それで十分に届きます。

最後に:伝え方は、受け手次第

今の時代、情報を届ける手段は多様です。

だからこそ、すべてを一つの型に当てはめる必要はありません。

「誰に、何を、どう伝えるか」。

この基本に立ち返り、ターゲットの関心や状況に応じて、最適なメディアや演出のかたちをご提案できるのが、私たちの役割です。

必要であれば、戦略設計の段階から、制作まで一貫してご相談に乗ることも可能です。

ぜひ、お気軽にお声がけください。